2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

施餓鬼のほとけさま 五如来

施餓鬼の飾りつけとして五色の施餓鬼幡があります。 檀信徒の方にも仏壇の飾りつけ用の小さめの五色の施餓鬼幡をお渡ししております。 そこには、見慣れない仏様のお名前が書かれています。 黄色・・・過去宝勝如来(かこほうしょうにょらい) 青色・・・妙色…

高野山真言宗 葬儀式次第

先日、葬儀の際に司会の方が「弔辞、弔電はどのタイミングでいたしましょうか?」という「常の」質問をして下さったのですが、手元には手書きの「葬儀式次第」を持っておられました。出典を伺うことはしなかったのですが、勉強熱心な方だと感心致しました。 …

施餓鬼

拙寺の周辺は七月盆です。 そして、お盆の行事として「施餓鬼」法要があります。拙寺でも今年は7月5日(日)に施餓鬼法要を執り行います。 しかし、お盆と施餓鬼は必ずしも一体のものではないのです。 たとえば、真言宗の僧侶は日々の作法として施餓鬼を行い…

見るのではなく 観る

ある阿闍梨さんから聞いたお話です。 加行(修行)中に、指導僧から怒鳴られたそうです。 「あなた! 仏様が見えないの⁈ ほら、そこの五鈷鈴のところにいらっしゃるじゃないの!」と。 自分も、一般の方から「お坊さんって、色々なものが見えるんですか?」と尋…

回忌法要②

昨日は、檀家さんの25回忌の法要でした。 東京のお寺でお手伝いをさせていた時には、そんなに年数を経過した回忌法要を行ったことはありませんでした(たしか17回忌が最高だったと思います)。自分が参列した法事では、祖父の50回忌が最高です。大体、33回忌か…

西山寺勤行次第

ウチでは、朝の勤行が7時から75分ほど、夕の勤行が5時から50分ほどです。 それを短いとみる方も、長いと感じる方もいらっしゃるでしょう。 時間をかければ十分というわけではないでしょうし、短くても必要十分だったりするでしょう。 高野山の塔頭で役…

仏>霊? 霊>仏?

あるお寺の懇親会に参加した時のことです。 たくさんのお弟子さんを抱えているお寺で、そのときもベテランの老僧から、得度したばっかりの新発意(しんぼっち、しんぼち=なりたてのお坊さん)さんまで20名ほどは参加されていたと記憶しています。 その中のお…

何をするかではなく、誰がするか

真言宗では、加行(けぎょう)という修行を終えて伝法灌頂を受けると阿闍梨となります。 「阿闍梨」という単語を聞くと、物凄い人のように聞こえるかもしれません。 しかし、真言宗では、「やっと一人前のお坊さん」になった、くらいの意味です。 ※ 加行につい…