資料室

光明真言の唱え方

ときどき、「こんな真言を唱えてもよいですか?」という質問を頂くことがあります。 いわゆる「在家勤行次第」などの、在家の方向けの経本に載っているものなら ば、まったく問題が無いのかもしれません。 しかし、僧侶向けの経本にしか載っていないものであ…

「僧侶的生き方」とは ~「密厳院発露懺悔文」

先日、とある方からメールにて「僧侶的生き方」とは何か、という内容の質問をされました。 浅学菲才の自分なりに、一生懸命考えて回答したのですが、その後はなしのつぶて。 あまりのレベルの低い内容に失望したのか、求めていたものと異なっていたのかわか…

薬師護摩の表白

先日、施餓鬼供養の表白を紹介しました。 今回は、毎月8日10時より行っている薬師護摩の表白を紹介します。 こんな格調高いものを、自分が作ったわけではありません。 基になっているのは、室町時代の高僧印融さんの『諸尊表白集』です。 タイトルの通り…

施餓鬼の表白 

法要の中で、僧侶が仰々しく宣言書のようなものを読み上げるのに気付いている方もいらっしゃるでしょう。 「表白」(高野山では濁らずに「ひょうひゃく」と読みます)とか、「諷誦文」というものです。 法要の際に、本尊様に対して法要の旨趣を啓白するもので…

食時作法

コロナ禍の影響で、学校給食での会話は禁止、外食の席でも会話は小声で必要最小限なんていうことがスタンダードになりつつあるようです。 今は、そうでもなくなったのですが、自分が修行が終わったばかりのとき、僧侶同士で食事をすると会話が弾まないなんて…

高野山真言宗 葬儀式次第

先日、葬儀の際に司会の方が「弔辞、弔電はどのタイミングでいたしましょうか?」という「常の」質問をして下さったのですが、手元には手書きの「葬儀式次第」を持っておられました。出典を伺うことはしなかったのですが、勉強熱心な方だと感心致しました。 …

西山寺勤行次第

ウチでは、朝の勤行が7時から75分ほど、夕の勤行が5時から50分ほどです。 それを短いとみる方も、長いと感じる方もいらっしゃるでしょう。 時間をかければ十分というわけではないでしょうし、短くても必要十分だったりするでしょう。 高野山の塔頭で役…

理趣経の要点(百字偈)

真言宗で必ず読まれるお経といえば理趣経です。密教をよくご存じの方なら、他に大日経や金剛頂経という重要な経典も知っておられるでしょうが、こちらは修行方法や理念を示すもので読経するためのものではありません。理趣経も金剛頂経の一部なのですが、こ…